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美術科FINE ART

F

素描
色彩
構成

多彩な表現手法と技術を、体験学習を通じて学び、美術への好奇心と創作意欲を持つ個性豊かな仲間たちと、刺激を受け、競い合いながら、表現者としての志を高めます。

美術の基礎知識や造形の基礎となる「素描」「構成」「色彩」を様々なアプローチで繰り返し学びます。
2年生からは各自の希望で、絵画(洋画)、絵画(日本画)、彫刻、ビジュアルデザインの4つの専攻に分かれ、少人数の班別学習によるきめ細やかな指導のもと、より専門的な知識・技術を学びます。

美術科の授業内容

1年生の専門課程

10時間

美的探求

専門的な知識・技術を、個の表現に留めず「手段・手法」として自分に何ができるのか、総合的なアプローチで追求します。

美術概論

〈人間と美術の関係を学ぶ〉
人間の歴史や各地の風土、そこで育まれてきた文化と現代社会との関係を手がかりに、美術にみられる傾向を読み解きます。先史時代から中世までの美術の流れを中心に学び、近現代の出来事とのつながりを考える視点を身につけます。
● 講義を通して、他教科・他分野の知識や多文化の視点が、近・現代美術の理解に役立つことを学びます。
● 講義や体験的実習で得た疑問を共有し、新たな美術への関心を高めます。
● 基本的な美術用語や人名に繰り返し触れ、作品制作を説明し深める力を養います。

絵画

〈さまざまな絵画への挑戦〉
絵画における西洋と日本の表現形式の特性についての基本的な知識を学び、表現を体験しながら自分の制作技術として身につけます。
●西洋絵画について古典にみられる技法や風景画の構図にみられる遠近法の実際を学び制作していきます。
●日本美術について顔彩や水干絵具などの画材や骨描きなどの技法、扇面や箔といった伝統的絵画空間を学び制作していきます。
●近代以降の絵画空間における場・平面化・色彩・その他の諸要素を学び制作していきます。

構成

〈美しさとは何か〉
造形的な見方・考え方としての形体や色彩、材料、美的秩序について学び、作品制作にそれを理解し生かすことを身につけます。
●美しさなどを考えて並べることや配色すること、材料を活用することを身につけていきます。
●対象の美しさをとらえる見方や感じ方についての考えを深め、表現する姿勢を身につけます。
●水彩絵の具などを用いた平面構成や粘土などの素材を用いた立体構成、素材研究などに取り組みます。

素描

〈対象として見る〉
造形的な見方・考え方を働かせ,対象のイメージや空間,形体などを把握することや画材の特性について理解し生かすことを体験しながら自分の制作技術として身につけます。
●基本形態や自然物、身近なもの、動物、人物を対象として制作していきます。
●観察力を磨くとともに、計測や透視図法・構図の知識、構造・質感の描き分け・明暗法の知識を制作技術として身につけていきます。
●鉛筆や水彩絵の具などを用いた写実的な描法により制作していきます。

2年生の専門課程

13時間

表現探求

専門的な知識・技術を、個の表現に留めず「手段・手法」として自分に何ができるのか、総合的なアプローチで追求します。

鑑賞研究

〈多様な表現に出会い、考える〉
現代美術やメディアアート、伝統工芸、美術以外の表現に触れ、美術との共通点や相違点を考察します。多様な表現を知ることで、自身の制作活動への視野を広げ、「美術とは何か」という問いについて考える力を育てます。
● 講義や鑑賞を通して生まれた疑問や課題を、作品制作や文章によって表現し、研究します。
● 表現・研究の成果を発表活動で他者と共有し、新たな視点や課題を発見します。
● 美術を取り巻く社会的・文化的な諸問題にも目を向ける姿勢を養います。

構成

〈美しさを表現する〉
(1年生2時間、2年生3時間の計5時間)
1年生で身に付けた造形的な見方・考え方としての形体,色彩,材料,美的秩序を理解し生かすだけでなく、美しさを見出す力を磨き、さまざまな表現手段と出会い、自分の制作技術として身につけます。
●形体や色彩、材料の特性を理解し、作品づくりに生かすことを身につけます。
●理論的な美的秩序のみならず、日々の観察・体験のなかに美しさを見出し表現する姿勢を身につけます。
●とらえた対象の美しさを他者と共有できるものとして表現する姿勢を身につけます。

素描

〈観察の成果をかたちに〉
(1年生2時間、2年生2時間、3年生2時間の計6時間)
1年生で身に付けた基礎をもとに、表現に工夫しながら与えられた課題に取り組んでいきます。
●複数を組み合わせたものや条件から想定したもの、石膏像などを対象として制作していきます。
●対象を的確に観察する力や知識・制作技術を生かし、完成までの工程を身につけていきます。
●鉛筆や水彩絵の具に加え、伝統的な画材「木炭」などを使用した制作を行います。

絵画(日本画)

〈日本画を知る〉
日本美術に見られる美意識や自然観に目を向け、日本画の基礎的な表現を学びます。
● 絵具や膠、筆など日本画特有の画材と技法について実習を通して体験します。
● 色を重ねる工程や余白を生かした空間表現について理解を深めます。
● 西洋絵画との違いや共通点を考えながら、自分なりの表現の土台を築きます。

絵画(洋画)

〈写実からはじめる〉
写実的な表現を土台に、洋画の基礎的な材料や技法、空間表現について学びます。
● 写生を通して観察力を高め、形や光、奥行きの捉え方を身につけます。
● 西洋美術の伝統的な表現に触れ、構図や表現技法を研究・工夫します。
● 制作を重ねながら、自分の感じ方や考えを絵画表現へとつなげていきます。

彫刻

〈素材と向き合う〉
立体造形の基礎を学び、彫塑(粘土)をはじめ、彫刻ならではの表現や素材への理解を深めます。
● 観察を通して形・量感・空間の捉え方を学びます。
● 古典作品の研究を手がかりに、立体表現の基礎に取り組みます。
● 素材と向き合いながら、自分なりの発想を形にする力を育てます。

ビジュアルデザイン

〈美術からデザインへ〉
デザインの歴史や様式を手がかりに、美術で培ってきた美的造形力をデザインの基礎的な技術や考え方へとつなげていきます。
● デザインと社会との関わりや目的を意識し、課題に応じた構想と制作に取り組みます。
● 色彩・構成・形態などの造形要素について理解を深め、表現方法を研究・工夫します。
● 美術とデザインを横断的に学びながら、「発想を形にする」ための基礎的な表現力を身につけます。

3年生の専門課程

16時間

表現探求

専門的な知識・技術を、個の表現に留めず「手段・手法」として自分に何ができるのか、総合的なアプローチで追求します。

美術実習

〈専門家としての実践力を磨く〉
各専門領域における土台となる基礎造形力とその実践的な力を身につけることを目標に静物デッサン、石膏デッサン、色彩構成、着彩表現について、各自の年間計画に基づいて繰り返し取り組み専門家の技量として高めます。また、自己アピールの手段として美術に加えて工芸的な技法をまなび自己の提案方法を広げます。
●実践的な課題や制作時間に取り組み、合評などで他者の意見から新たな課題を発見します。
●研究課題では将来像を見据えてデッサン、色彩、着彩の求められる画材や技法で制作します。
●油画/日本画/彫刻/デザインなどの各分野で求められる基礎造形力を実践的な力として培います。
●工芸などの分野において、美術で培った力を応用とした制作を行います。

美術史

〈出会いと独自性がつながる美術史〉
イタリア・ルネサンスを起点に、産業革命や万国博覧会などの社会的出来事と関連付けながら、近現代における美術の発展の歴史を学びます。美術が国や地域を越えて広がり、変化してきた過程を理解します。
● 西洋美術(ルネサンスから前衛芸術)と、日本における西洋美術の受容と発展の過程を学びます。
● 日本美術と諸外国の美術の関係について理解を深めます。
● 美術を取り巻く諸問題に目を向け、自分なりの考えを表現する力を身につけます。

素描

〈表現を追求する〉
(1年生2時間、2年生2時間、3年生2時間の計6時間)
繰り返し描写する力を高め、造形表現の追求に取り組むことで2年間の学びを整理し、その先にある新しい知識を取り入れながら制作を繰り返していきます。
●難易度の高い対象に取り組む力や課題の意図をとらえる力を磨きます。
●完成を想像し制作工程を判断できる力を身につけていきます。
●クロッキーやスケッチ、デッサンの技術を目的に合わせて使い分けた制作を行います。

絵画(日本画)

〈日本画を深める〉
2年生で身に付けた基礎をもとに、日本画ならではの表現をより深く追究していきます。
● テーマに応じた構想を立て、下図から完成まで計画的に制作します。
● 古典作品や他者の作品を鑑賞し、日本美術の美しさについて考えます。
● 制作を重ねながら、自分自身の表現を高め、将来につながる力を養います。

絵画(洋画)

〈自分らしさをめざして〉
2年生で身に付けた基礎をもとに、表現の幅を広げ、自分らしい絵画表現を探究します。
● 古典や作家研究を手がかりに、構図や技法への理解を深めます。
● 写生や表現実験を通して、自由な発想による表現に取り組みます。
● 鑑賞と制作を行き来しながら、将来の制作につながる実践的な表現力を養います。

彫刻

〈形で伝える〉
2年生で身に付けた彫塑(粘土)と石膏取りの知識をもとに、人物像の制作に挑みます。また、樹脂などの素材を用いたオブジェの制作にも取り組みます。
● 古典から現代までの作品を研究・鑑賞し、表現の可能性を広げます。
● 素材や技法を選び、構想から完成まで主体的に制作します。
● 形や空間を通して考え、伝える力を高め、将来につながる造形力を養います。

ビジュアルデザイン

〈感覚や思いを形にする〉
2年生で身に付けた基礎をもとに、感覚や印象に訴えかける表現へと探究を深め、より実践的なデザイン表現に取り組みます。
● 色彩・構成・形態・技法を駆使し、自然や五感、時間・空間などを意識した表現を研究します。
● 多様なデザイン作品の鑑賞を通して、伝わり方や美しさについて考えます。
● 自ら課題を設定し、構想から制作まで主体的に取り組むことで、将来につながる創造力を高めます。

美術科の主な作品

(1年)

『』

美術科の時間割

  • 1年生
  • 2年生
  • 3年生
 
1 LHR 体育 化基 基本英語 数学Ⅰ
2 化基 現国 数学Ⅰ 基本英語 言文
3 言文 家庭 保険 絵画 英コⅠ
4 現国 家庭 英コⅠ 絵画 公共
5 英コⅠ 素描 構成 公共 美術概論
6 数学Ⅰ 素描 構成 体育 美術概論
7 美的探究 志学
8 美的探究
 
1 LHR 英コⅡ 数学A 地総 論表
2 構成 保健 物基 物基 論表
3 構成 古探 日洋彫デ 数学A 地総
4 構成 古探 日洋彫デ 生基 体育
5 生基 鑑賞研究 体育 日洋彫デ 素描
6 英コⅡ 鑑賞研究 英コⅡ 日洋彫デ 素描
7 表現探求 志学
8 表現探求
 
1 LHR 美術実習 美術実習 日洋彫デ 体育
2 歴総 美術実習 美術実習 日洋彫デ 美術史
3 体育 美術実習 英コⅡ 体育 日洋彫デ
4 美術史 美術実習 英演 歴総 日洋彫デ
5 素描 古典 情報Ⅰ 古典 古典
6 素描 英コⅡ 情報Ⅰ 英コⅡ 英演
7 表現探求 志学
8 表現探求

美術科卒業後の進路

主な進路(直近5年の平均)

0%

国公立大学

0%

私立大学

0%

短大・専門学校

0%

デザイン教育研究所

0%

就職

卒業生の声

平成18年 美術科卒業
ヘアスタイリスト(ロンドン在住)

むかい もえ向井 萌さん

制作するという事は自分自身に向き合う大切な事

向井さんが手掛けたスタイリング

私の高校三年間はとても贅沢な時間で、今でもあの時、美術科に進んでよかったと思います。漠然と絵を描くことが好きだった私が思う存分描く事ができる場所で、それを受け入れてくれる先生や仲間がいて、心から創る事を楽しむ事ができた特別な時間でした。当時は今の仕事について何も知りませんでしたが、自分が好きで興味を持った事を追いかけた先の延長線上で自然に繋がったと思っています。私の仕事は人を通して表現をする仕事です。ファッションは流れが早く、多くの人と関わり、何を求められているかを考え発信する仕事です。海外では様々な価値観の人達と一緒に創り上げていくため、しっかりと自分を持つ事が大切で、制作するという事は自分自身に向き合う大切な事です。工芸高校で何かに対して突き詰め向き合う事の楽しさや、自分に可能性や自信を持つ経験が大人になった今も私を支えてくれています。

平成9年 美術科卒業
現代彫刻家

おおにし やすあき大西 康明さん

表現するということを早くから意識できる環境

美術作品を制作して発表するという現在の活動は工芸高校で学んだことが影響しています。様々な分野の技術や可能性に触れて、表現するということを早くから意識できる環境でした。自分の興味がある部分にエネルギーを注いで、ちょっとくらいはみ出した部分が結果になっても自信が持てる雰囲気があって、何かを作って形にすることを後押しして助けてもらえた場所です。漠然と作りたいものは頭にあるけどなかなか形にならなかったものが、最終的に自分の手で作り出した作品となった時にはやっぱり嬉しくて、人に見せたくなって、人に見せたり他の作品と並ぶとだめなところも見えてきて、そんな満足できない部分は次どうにかしようと思ってまた何かを作り始める。作品の形は変わっても当時から現在まで繰り返し続いています。

美術科のよくある質問

卒業後の進路は?

卒業生のほとんどが美術・デザイン・工芸の分野への進学を希望し実現しています。美術科での3年間は、入学前には知らなかった美術との出会いがあります。それは多様で奥深く、新しい時代での広がりを持つものと気付くことができるでしょう。そして多くの生徒が、卒業後もその先を探求する専門家としての見識を深めることを目標とするように成長しています。美術科での専攻を続けるもの、他の領域へと広げていくひと、新しいメディアを選ぶひと様々ですが、進学後も熱心に学んでいる様子を聞くことができています。

大学への推薦はありますか?また推薦の基準は?

国公立の美術・芸術大学の美術系学科ではあまり行われていません。私学では幅広く行われています。美術・芸術大学が望むのは、デッサン等の実技能力を養っておくことに加え、高等学校までの各教科・科目をできる限りしっかりと習得しておくことです。これにはあたるのは本校の場合では、専門の教科と共通教科の成績ということになります。これらを踏まえて、進学に向けよりそれらの知識・技量を繰り返し磨いておくことが望まれています。広い視野と基礎的な学力があってはじめて、自らの問題意識を掘り下げて、より高度な制作・研究に進むことが可能になります。よって、推薦入試の際の校内での選考の基準においても進学後にしっかりと学業に取り組むため、学業成績とそれに望む出席状況が判断の基準となります。

大学進学と就職の比率はどれくらいでしょうか?

ほとんどが進学をしています。将来、美術や造形で学んだことを生かして働きたいという希望は皆が持っていますが、高校卒業時の就職希望のひとは少なく、もっと勉強したいという希望を持つひとが大半です。日本画や彫刻など初めて取り組む表現とも出会い、もっと深めていきたいと思うきっかけと続けていく気持ちを美術科の三年間が育てているからだといえます。そんな美術科ですが、入学当初から美大進学という希望が明確なひとは実は意外に少なく、まだわからないができれば続けたいという答えの方が多いのです。
進学先の詳細につきましては、学校ホームページの学科紹介にある美術科進学状況をご覧ください。

色々な学科がある中で美術を学ぶメリットとは?

本校の6つの科は、互いの制作や作品をさまざまな場面で共有する機会があります。美術を学ぶ上でこのような機会は、美術というものを色々な角度から眺めるきっかけとなり、新たに気づくことも多いでしょう。美術は歴史的にもデザインや建築と深い関わりがあるため、それを学ぶ他科の生徒から刺激を受けることは自身の作品の成長にもつながります。